呪術書

 優が言う。

 みんな頷く。

 「緑音、大丈夫??」

 「う・・ん大丈夫っ!!空も頑張ってるんだもんっ!!あたしも役にたちたい!」

 緑音・・・無理しないで・・・。笑ってるけど・・ほんとはすごく無理してるんだよ 
 ね・・・

 「ありがとう―・・・・」

 あたしは小さい声でつぶやいた。

 「それより空は大丈夫なの??」

 「あたしは平気っ!!」

 って陸に支えてもらってるけど。

 「それより急がなくちゃっ!」

 「うんっ!!」

 「みんなっ!!こっちだよ!!」

 緑音が急げ急げと手を振っている。隣にはカズが緑音を支えている。

 「急ごうっ!!」

 「あぁ・・」

 陸・・・?どうしたんだろ。

 「被害が出ないうちに。」

 優が言う。

 「うんっ」

 あたしたちは走って緑音の後を追った。


 
< 16 / 23 >

この作品をシェア

pagetop