ユウキ
 だが、その冷凍庫の前ではタケシがへばりついていた。

「おい、変質者」

「やばい。気持ちいい。オナニーより気持ちいい」

 真顔で言うタケシ。こいつ、ついに頭がおかしくなっちゃったのか。

「ここ公共の場だぞ、バカ。とっとと決めて出るぞ」

 コンビニで涼むおばあちゃんがたの視線に耐えられなくなって、僕はそう言った。
 常識外れのことをしているのに、どうしてあんな温かい目で見てくるんだろう。

「んー、どうしようかな。今度はクリーム系がいいな。ハーゲンダッツ、食いてえ」

 高そうなカップにタケシが手を伸ばし、熱い視線を送る。
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