あなたの愛を



「てめぇどこ触ってんだよ!!ぶっ殺されてぇんか!嫌がってんじゃねぇかよっ!!」



矢城君が大声で叫んでくれたおかげで、おじさんは次の駅で降りて、近くの交番へ行った。





私は学校近くの駅に降りると、堪えていた涙が次々と溢れ出した。



「ふっ…ぅ怖かったよぉ〜っや…矢城君っ矢城君〜っズッ…」



「よしよし、ごめんな?怖い思いさせて。」


そう言って私の頭をポンポンッっと優しく触れた。




矢城君が居なかったら…。


私、どうなってたんだろう?



きっとあのまま触られっぱなし…。



考えるだけで怖くなる。



< 12 / 60 >

この作品をシェア

pagetop