あなたの愛を
「てめぇどこ触ってんだよ!!ぶっ殺されてぇんか!嫌がってんじゃねぇかよっ!!」
矢城君が大声で叫んでくれたおかげで、おじさんは次の駅で降りて、近くの交番へ行った。
私は学校近くの駅に降りると、堪えていた涙が次々と溢れ出した。
「ふっ…ぅ怖かったよぉ〜っや…矢城君っ矢城君〜っズッ…」
「よしよし、ごめんな?怖い思いさせて。」
そう言って私の頭をポンポンッっと優しく触れた。
矢城君が居なかったら…。
私、どうなってたんだろう?
きっとあのまま触られっぱなし…。
考えるだけで怖くなる。