あなたの愛を
「ドカッ!ドカッ!!くっそ〜っ何でカギかかってんだよっ!」
優夜の声だっ……。
「優夜っ!助けて!」
「柚!!待ってろよっ」
「くっそっ何でこんな時に…っ」
村井君は取り乱している。
すると、
バンっっ!!
「柚!大丈夫か!?」
「優夜ぁ〜っ怖いよっ」
私は本気で泣いてしまった。
「だから気を付けろっつっただろ?」
「優夜が待ってるって言われて、嬉しかったから…つい。ごめんなさいっ」
優夜は私の安全を確認すると、村井君の方を向いた。
「てめぇ…柚に何してくれてんだよ?もう一生柚に近づくな。次何かしたらこの俺が許さねぇ…。」
そう言った優夜からはものすごい気迫を感じた。