あなたの愛を



相当村井君は優夜が怖かったのか、ダッシュでその場を去って行った。



私はまだ少しカタカタと震えていた。


「柚…俺、もう少し早く来れたら…柚こんな目に遭わなくてすんだかもしんねぇのに…ごめん、ごめんな…。」


そう言って震える私の体を抱き寄せた。



「うぅん…、優夜は悪くないっ…気を付けろって言われてたのに……それに、優夜はまた…助けてくれたもん…。」


そう。優夜は私を助けてくれたから…。



私は逆に、ありがとうって言わなくちゃ。


「優夜…助けてくれて、ありがとう。」



「ゆ…ず、」


名前を呼ばれて、背の高い優夜を見上げた。



「キス…してい?」


コクンっ……。

私は頷いた。


すると、たくさんの甘いキスが降ってきた。




「柚、まじ可愛い…やべぇって…。」



優夜の激しくなるキスに私は必死に答える。


私が苦しくなると、少し唇を離して呼吸する隙間をくれる。

優しいよ……優夜は。




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