あなたの愛を




私はチケットを買ってもまだ。




「嫌嫌嫌嫌ぁっ夜トイレ行けなくなっちゃうよぉ〜(泣」



「大丈夫だよ、俺が居るだろ?」




そうだ…隣には優夜が居る。


そう思うとだんだん気持ちが落ち着いた。





映画館の中は暗くて寒かった。




まさに、今からホラー見ますって感じ。






そして遂に始まってしまった。





目を閉じれば映像は入って来ないけど、

耳を塞いでも、大きめな映画館の音量には敵わない。




私は音は諦めて、目だけ閉じていた。




すると、そんな私の右手を優しく強く握ってくれた。



微かに

「大丈夫、大丈夫。」


と聞こえる。




たまに大きな音がして優夜の方に抱きつくと、その私のオーバーリアクションにくくくっと声を押し殺して笑っているのが聞こえた。




ひどくない!!?





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