◇◆続!イヤよ、イヤよ、も好きのうち◆◇
悪魔の南君
翼からの別れから10日。
あたしは希望とか夢とか、失い掛けていた。
でも、翼の事は全然忘れられなくて…。
仕事をしていても、ふと思い出す翼の事。
パソコンを打つ手が止まり、
「野田さん?」
心配してくれる南君が切ない表情であたしを見る。
「俺で良かったら…、相談して下さい。」
残業で余り社員が居なくなったオフィスで囁く。