戻れない道
固まる2人に対し、青年は驚いた様子もなく口を開いた。

「何か新手の嫌がらせか?」

「え?いや、全然。本当に何も分からないから」

「・・・マジか?」

「う、うん。ごめんなさい」

何だか睨まれたので、反射的に謝る。

謝った途端、青年が目を見開いた。

「由衣が謝った・・・・・・・!!!」

え?そこ?

・・・そういうキャラなのか、この美少女ちゃんは。


その後は、何だか大騒ぎだった。

主治医とやらが現れて検査だ何だ。

年配の男女は、この少女のご両親だそうで質問攻めにされた。

青年は兄とか弟では無く、お目付け役なのだそうだ。

何だろ、お目付け役って。

この少女、問題児?

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