戻れない道
ペコリと少女の母親に頭を下げると、何かポロポロと泣かれた。

「あなた、由衣ちゃんが私にありがとうって」

どうやら嬉し泣きみたいだけど。

この少女・・・・由衣のキャラはそんなんなの?

部屋に入る。

黒を基調としているが、落ち着いた女の子らしい部屋だ。

隅にはベットが有る。

腰を下ろしてみると、予想外に沈んで後ろに倒れそうになった。

うわ、フカフカだ。

ペッタンコな我が家の布団とは大違い。

逆に眠れなさそう。

床に寝ようかな。

「ふぅ。疲れた」

そのまま体を横に倒して、ベットに寝転んだ。

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