戻れない道
ガチャ。

ドアの開く音。

誰だろう?こんな時間に?

人影はツカツカとこちらに来ると、私の寝ているベットに近づいた。

慌てて起き上がると人影を見る。

「あ、あなたは・・・確かお目付け役の」

「蓮(れん)だ」

「そうそう、蓮くん」

「蓮・・・くんね。お前、本当に記憶喪失なのか?新手の継母イジメじゃないのか?」

その言葉に、少し私は驚いた。

「継母?あの人、継母さんなの?」

目を丸くして聞くと、蓮くんはフウッとため息をついた。

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