すべては君のため。
いや、
終わったはずだった。





バカなことに
高校2年になった今でも
あたしは律のことを
思い続けている。



「終わった!
やっぱ夏はすげぇな!!
すっげぇ頼りがいがある!!」



「あはは!大げさだよ!」


律、知らないでしょ?



その一言を聞くために
あたしが頑張ってることを。







「大げさなんかじゃねぇよ!!
ほんと、夏が幼なじみで
よかったわ。」







その一言を聞くたびに
あたしが泣き出したくなることを。
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