心の詩
私より
早く歩く君
こっちは見ない
大きな掌
握った手
行き着く場所なんて
いらなかった
あのままが
あのままが良かった
ずっと握っていたかった

ただただ
好きだったんだ

私のこと
分かってるって言う君に
素直になれなかったのは
私の心まで見透かされたら
恥ずかしいくらい
ただただ
好きだったから

大きな背中
見つめた先
行き着く場所なんて
本当にいらなかった

今思えば
少し追い付かないくらいで
良かったのかもしれないね

何もかもが戸惑いだった
ただただひたすら
君が大好きだった
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