chance
早速母と事務所に行くと、社長室に通された


社長室に行くまで

『アタイのアゴと母さんのアゴは一緒かなぁ?』

『一緒に決まってるじゃない!あんな滑舌悪い人は、滅多にいやしないわよ!あんたのが沢山いたら世の中会話が成り立たないわ!』


それもそうだよな!


事務所の中は
沙也加や色んなアイドルの等身大パネルやポスターがあらゆる所に貼ってある


だけど、圧倒的に沙也加のパネルやポスターが多かった


アタイは沙也加に勝てるんだろうか?


母『あんたももうすぐ、みんなと肩を並べて貼って貰える様になるのよ!なんてったって、あんたは社長直々にスカウトされたんだから!胸張って堂々としてなさいっ!』

やっぱり母さんはすげぇーな!


社長室に着くと、案内してくれた女性がノックをした


『お客様がお見えになりました』


そう言うと

『通して下しゃい』

やっぱりアゴですゼッ!
案内してくれた女性を見ると、肩が上下に揺れてやがった

だよな!
笑えるよな!


『ど…どうぞ…』

めちゃくちゃ笑いを我慢しながら、アタイ達を入る様に促した


そんな笑いを我慢されたら、こっちまで笑えてきちまうじゃねぇか!


『まだでしゅかぁ~?どうじょ~!』


この後三人で吹き出したのは言う間でもない


散々笑って中に入ると、アゴが二人………


ん?
二人?


そっくりなアゴが二人いやがる!

どう言う事ですゼッ?


アゴ『今日は来て下しゃって本当にありがとうごじゃいます!』


こちらこそありがとうごじゃいますでしゅ


アゴ『こちらは、会長の僕の父でしゅ』


おぉっと親父でしゅか!めちゃくちゃ似てるじゃねぇか!


私『初めまして』


会長『良く来てくれましたね!ありがとうごじゃいます!』


おぉ~
お前も滑舌わりぃ~


母『お久し振りです会長さん!加奈子です!』


アゴ父と知り合いですかい?


会長『あぁ~加奈ちゃんじゃないでしゅかぁ!久しぶりでしゅねぇ!……って言う事は……大五郎しゃんのむしゅめしゃんでしゅか?』


聞き取りずれぇーわ!


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