chance

chance【遺産相続】

母『あのね…弁護士さんとお話したって言ったでしょ？』

あぁ…そうだ！あのせいで、ジョニーズには逢えねぇし、クソガキ共にはお化け扱いされて、戻ったら戻ったで、パラダイ…告別式は終わってるしよぉ

散々だったゼッ……

私『で、何の話だったの？』

アタイをパラダイスから追い出したんだ！

これで、しょーもない話しだったら、弁護士やってらんねぇ様にしてやるからな！

母『あなたの遺産相続の話だったの』


遺産相続………？


母『大五郎さん…つまり、あなたのお父さんがね…遺書を残してたの！』

マッマッマッマッマジですか〜い？


なんだよぉ〜
大五郎やるじゃねぇか！あんたは最高の父親だぜっ！
パラダイスとか言ってごめんよ！

本当はそんな事思ってねぇからな！

安らかに眠りやがれよ！
アイラブ大五郎！

わぉ〜テンション上がりまくりだゼッ

おぉっとイケねぇ……

又、顔がニヤけちまってる

アタイはこう見えても、常識だけはある人間だからな！
こんな時に喜んでちゃあイケねぇな！

母『……今は笑ってる…わよね？…』

って、なんの確認だっ！
いい加減、娘の笑顔くらい覚えろよ

私『笑ってないし……』
嘘ついてちまったじゃねぇか！

めちゃくちゃ笑ってるのに、確認されたら言えねぇだろうが！

仮にも父親が死んでんだぜっ？

そんな日に笑ってるなんて、どう考えても不謹慎だろうが！