chance
そりゃあアタイはブサイクだけどさっ……

それを、母親が言わなくてもいいんでないかい?
死ぬ程辛い目にあったんだぜっ?

ブサイクなくせに、犯されたんだぜっ?

そんな娘に、ブサイクって言っちゃうのかい?

何か泣けてきたぜっ……
どうせ泣き顔見て『笑ってるの?』とか言っちゃうんだろ?


母『あら……泣いてるの?』


私『………』


当たったじゃねぇか!
母さん大正解だゼッ!
やれば出来るじゃねぇか!
見直したゼッ!


私『色々……思い出しちゃって……』


母さんが、やっとアタイの泣き顔を分かってくれた嬉しさで、又涙がチョチョギれる


母『えっ…思い出し笑いじゃ…ないわよね?』って……

だから、ちげーだろ!
あんたには頬に流れる涙が見えんのか!?


私『笑ってないから……』


母『だよねぇ…』


なんだか嫌な空気になっちまったじゃねぇか!

こんな、泣いてる、笑ってるの話なんてどうでもいいんだよ!

今は、整形だ!


それに、気になる事もあるんだよ
アタイは、拾われた子供なのか?って事も、父さんの事を今までアタイに隠してた事も気になる……


私『母さん……アタ……私は母さんにも、父さんにも似てないよね?』



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