偽装☆ROMANCE [中編]


*綺良*



暁名くんの…ばか。



用事って…女の子と遊ぶことだったの?
それって普通のことなのかな?
私が、慣れてないだけ?



でもまさか、今会うとは思わなかった。
私は夜ご飯の材料をスーパーで買って、家に帰るとこだった。
もちろん買い物中も考えるのは暁名くんのことばっかり。



なのに、あんな可愛くない言い方しちゃって…。
だって私は暁名くんに会いたかったのに!暁名くんは…違う子と会ってたってことでしょ?



でも、わかってる。
最初に断ったのは私だよね。
それなのにこんなこと思うなんて、私ってわがままだったんだな。





ピピピピ…ピピピピ…



あ、メールだ。



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ごめーん綺良!!
今日あたし
夜ご飯いらないや;

一人で大丈夫(T^T)!?
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由良ちゃん…
今日ご飯いらないんだ。



私の用事っていうのはこれ。
今日は私の当番の日だったから、暁名くんのメールも断った。



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