偽装☆ROMANCE [中編]


その後は、遅延の電車来るまで階段の壁の裏に隠れてた。





あんまりよく覚えてないけど、心臓がすっごく速く動いてて、今年一番の寒さのはずなのに、暑かったことだけははっきり覚えてる。





ただ、冷静になって考えれば考えるほど、とんでもないことをした自分に驚いた。





あっちは絶対に私のこと知らないのに、突然ホッカイロなんか渡しちゃって…。
だからと言って、それをきっかけに話しかけるとか、私には絶対無理〜!















だから、その日から春休みまで、私はずっと登校時間を早めて、あの人に会わないようにした。


< 11 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop