偽装☆ROMANCE [中編]
『いただきま―す!』
「やっぱさ、綺良のハンバーグが一番おいしいと思う」
食べながら、しみじみと言う。
「え〜!ありえないよ!由良ちゃんのハンバーグも、いつもおいしいよ?」
「いや、あたしは綺良のが一番だな。あ!デミの味付け変えたでしょ?いいね〜♪」
そう言って、ほんとにおいしそうに食べてくれる。
「気付いた??実は改良してみたんだ〜☆」
気付いてくれたから、思わずピースする私。
もぐもぐしながら親指を立てる由良ちゃん。
「あ、そうそう綺良!話あったんだ!」
由良ちゃんの目が、一瞬光った気がする。
「ん?何?話って」