偽装☆ROMANCE [中編]

紀元姉妹



「いってきま―す…」



「いってらっしゃ―い!気をつけてね〜!…ほら!由良も早く支度しなさい。まったく…。今何時だと思って…」



今朝もお母さんの声が玄関でこだまする。



「やっべ〜!また遅刻するよ!…あ、綺良いってらっしゃい♪」



遅刻しそうなくらい寝坊してても、私に声をかけてくる由良ちゃん。



「由良ちゃん、遅刻しないようにね!」



そう言って手を振る。



これは、私達の日常。


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