偽装☆ROMANCE [中編]


それから、ご飯食べ終わってからも由良ちゃんとずっと話してた。



由良ちゃんはずっと、目を輝かせてて楽しそうで…



彼氏じゃないなんて、誰が言ったんだか(笑)。



でも…













「上手くいくといいね!出来ることあったら言ってね!…って言っても私何も出来ないけど…」













由良ちゃんの話を聞いてて、心底そう思って、思わず口から出ちゃった。



そしたら由良ちゃんは私をぎゅっと抱きしめて



「ありがと―☆綺良かわいい」



って笑った声で言った。
またお世辞言っちゃって…。











中学生のとき、由良ちゃんはあんまり評判がよくなかった。
男の子と仲良かったし、華があって目立つから、一部の女の子たちにあらぬ噂いくつもたてられてた。



それを信じちゃう人もたくさん居たけど、私は由良ちゃんが優しくて、思いやりがあって、何より一途なこと知ってる。



由良ちゃんはモテてたけど、二股とかかけたことないんだから!


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