偽装☆ROMANCE [中編]

嘘と奇跡



次の日の夜。

また由良ちゃんはにこにこして話しかけてきた。





「綺良〜!聞いて驚け☆」



「またどうしたの(笑)?」



あまりにもにこにこしてるから、私もつい笑っちゃった。



「わたくし紀本由良、この度暁名[あきな]ちゃんと…」



あ、暁名ちゃん って由良ちゃんの好きな人の名前ね?



「…って、え!?まさか、付き合…」



「デートに行く約束をして参りました〜☆!わぁ〜!」



思いっきりピースをしてる由良ちゃん。



おめでと―!
っていいかけた私は止まってしまった



「ん?付き合って…ないんだよね?」



「そうだけど?」



「なのに…遊びに行くの?」



真面目に私は聞いたのに、由良ちゃんに思いっきり笑われた。



「やだも〜綺良〜!わかってないんだから〜!」



「な、なにがよっ!」



そんな笑わなくていいじゃん!



「付き合ってないからこ・そ!
このデートでオトすんじゃ〜ん☆」



…え?


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