偽装☆ROMANCE [中編]
「…えぇええ〜…。だって…」
「このデートにかかってるの!せっかくのチャンスなのぉ〜!!」
今にも泣き出しそうな由良ちゃん。
こんなに必死な姿、初めて見た。
「また今度にすれば…」
「デートドタキャンなんて嫌われるよ―!!」
んー、確かに。
だって、もう当日だもんね。
「で!でも!私、由良ちゃんみたくなれないよ…」
そうだよ!
そもそもばれるじゃん!
「…え?それは、行ってくれるってこと…?」
少し顔を上げて聞いてくる。
「ね!?そーいうことだよね!?…よしっ!ちょっと、私の部屋来てっ!」
「えっ?ちょっ、由良ちゃん!?」
素早く私を2階に連れて行く。
なんか…すごい元気に見えるんだけど…?