偽装☆ROMANCE [中編]
そこからの由良ちゃんの行動はすごかった…。
私にてきぱきメイクして、髪セットして、由良ちゃんが来ていくはずだった洋服を着せられて…。
「ね、ねえ?由良ちゃん…お腹痛いの治ったんじゃ…?」
「今は堪えてんの!ごほっ…」
「ほんとに〜?」
でも、由良ちゃんが嘘つく理由なんてないか。
楽しみにしてたデートを、自分が嘘ついてまで私に行かせる理由なんて…
色々セットしてる間に、「暁名ちゃん」について説明された。
「んーと、この前話したこともあると思うけど、名前は向井 暁名[むかいあきな]。
歳はタメで、あたしと同じ学校。身長は〜、180くらいかな?
多分待ち合わせ場所行けば分かると思う」
「どこなの?ってか、今日行く予定だったとこってどこ!?」
「あれ?言ってなかったっけ?遊園地だよ遊園地☆」
「そ、そうなんだ…」
「ウン。で、待ち合わせ時間はAM10:00。で、今の時間は…」
時計を確認すると…。