偽装☆ROMANCE [中編]
「はぁぁ〜!?もう9:45じゃん!
その人のこと待たせちゃうよ!?」
「大丈夫大丈夫☆暁名ちゃん優しいから!でも、ほんとお願いね、綺良!」
「優しいって…。てか、ほんとに私が行くの…?」
上手くいかない気が…
「あったりまえ!ここまでやっといて何言ってんの!
ほら、出来たよ!鏡見てみ!」
椅子から立ち上がらされて、ぐいぐい押されながら鏡の前に立つと…。
「わぁ…!!」
「どう?すごいでしょ♪」
私が見た鏡の中には、由良ちゃんが居た。
「すごい…由良ちゃんだ…」
「へへーんv気合い入れたから、あたしよりも全然かわいいよ!」
そう言ってウインクしてきた。
すごいな〜。
メイクとかで、こんなにも変わるんだね。
「じゃあこれでOKだよね!」
「いや、そりゃ見た目はそっくりだけど…」
「なんとかなるって!わかんないことあったら何でもメールしてっ☆」
メールして☆ って…
なんでそんなにお気楽なのぉ?