偽装☆ROMANCE [中編]


「ねーねー由良〜!何乗りたい〜っ?」


わくわくしながら無邪気に聞いてくる暁名さん。


「え〜なんでも…」


いいよ、と言いかけて止まった。由良ちゃんならきっと自分からガンガン行動していくよね?


「えっと、じゃああのジェットコースター行こ―っ♪!」



私が指さすのは、ほとんど垂直に落ちてるんじゃないの?って傾斜のジェットコースター。


実は私…ジェットコースター苦手なんだよね…。
さっき由良ちゃんから
「遊園地でデート」って聞いたときは、色々ごっちゃになってて気にしなかったんだけど…。

それに、由良ちゃんと私では、乗り物の好みが正反対。

大丈夫かな〜!?私(泣)!


「お〜!いいねー☆俺もあれ乗りたかった!」


よ、よかった…


「ほんとにぃ〜?暁名ちゃんあんなの乗れるわけ〜?ま、とりあえず行こっか♪」


「馬鹿にすんなよな〜!由良こそ泣くなよ!」


そう言ってにやっと笑う暁名さん。


なんか…うまく出来そう…?


< 38 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop