偽装☆ROMANCE [中編]
「ねーねー由良〜!何乗りたい〜っ?」
わくわくしながら無邪気に聞いてくる暁名さん。
「え〜なんでも…」
いいよ、と言いかけて止まった。由良ちゃんならきっと自分からガンガン行動していくよね?
「えっと、じゃああのジェットコースター行こ―っ♪!」
私が指さすのは、ほとんど垂直に落ちてるんじゃないの?って傾斜のジェットコースター。
実は私…ジェットコースター苦手なんだよね…。
さっき由良ちゃんから
「遊園地でデート」って聞いたときは、色々ごっちゃになってて気にしなかったんだけど…。
それに、由良ちゃんと私では、乗り物の好みが正反対。
大丈夫かな〜!?私(泣)!
「お〜!いいねー☆俺もあれ乗りたかった!」
よ、よかった…
「ほんとにぃ〜?暁名ちゃんあんなの乗れるわけ〜?ま、とりあえず行こっか♪」
「馬鹿にすんなよな〜!由良こそ泣くなよ!」
そう言ってにやっと笑う暁名さん。
なんか…うまく出来そう…?