偽装☆ROMANCE [中編]
「じゃさ、次は観覧車乗らない♪?」
また少年みたいに目をキラキラさせて観覧車を指さしてる。
ほんと、無邪気ってゆ―か馬鹿ってゆ―か…
もう時計は16:30を指していた。
どんだけお化け屋敷いたんだろ…。
「いいよ、行こ♪」
あれなら、私だって乗れる。
由良ちゃんのふり、しなくてもね?
「だよね〜!良かったね、由良!観覧車なら、叫ばなくていいし、迷子にもならないよ☆」
はぁぁ?
「叫ぶのは置いといて…。迷子になったのは暁名ちゃんのせいじゃん!!」
「あれ?そうだっけ?あは☆」
「まったく…。」
とか言いながらも、こうしてる時間が心地よい。
今日の朝までは、考えられなかったことだよね。