偽装☆ROMANCE [中編]
今まで笑って話していた、暁名さんの顔はポカーンとしている。
「なんて顔してんの!」
私が笑って言うと、暁名さんも何事もなかったかのようにまた笑う。
「なんだ〜!めっちゃ真面目に聞いてくるから、本気かと思っちゃった☆」
でもここは、流されちゃだめ。
「本気で聞いてるよ?」
また真顔でそう言った時だった。
『お客様〜2名様でよろしいでしょうか〜?こちらにお乗り下さ〜い』
そのまま、観覧車に乗る。