偽装☆ROMANCE [中編]





「ほ、ほんとに?」





ゆっくりと、頂上へ向かう観覧車。

暁名さんは、信じられないというような顔をしている。
その顔ですら、夕日に照らされてかっこいい。





「ほんとだよ?冗談でこんなこと言わない。」





ごめんね。





嘘じゃないけど。





私は、由良ちゃんじゃない。





でも、そう言うと暁名さんは嬉しそうににこっと笑って…





「目、閉じて?」






と 言った。



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