偽装☆ROMANCE [中編]
「それ…!」
「ずっと好きだったんだ。あの日から、ずっとお礼がしたかった。」
暁名さんが持っていたのは、私があの日に渡した羊のケースだった。
「うそ…」
だって、信じられない
こんな奇跡…!
「ほんと!今日はちょっとまあ、色々あってこうなったわけだけど…。」
「なんで、最初に言ってくれなかったんですか…?」
「いやぁ…由良のふりしてるの見るのが楽しくて?」
「…意地悪。」
私、こんなに泣いたのにっ。
「だから…ほんとごめんね?」
そうやって、切なく私を見るのは反則だよね?
許せないはずないよ
「知らないですっ///」