偽装☆ROMANCE [中編]
「…は?な、なんでって…君が…」
なんだ!?ほんとに覚えてないのか!?
そのとき。
「おいおーい!暁名、お前恋の病って紀元さんかよ〜!?」
あいつが復活した。
耳元でこっそり、またレベル高いな〜!あれ?でも彼氏いるんじゃないっけ?とも言われた。
「ごめんなさいね〜紀元さん!こいつ馬鹿だから気にしないで〜?…ほら、自分の席行くぞっ」
「…あ?お、おう。」
なんだかわけがわからないまま、席に戻ろうとしたら…
「待ったぁ!!」
あの子 に呼び止められた。
「あなた、暁名ちゃんてゆ―の?私は紀元由良。」
紀元…由良?
「その羊。どこで手に入れたのか、言ってもらえる?」
それが、由良との出会いだった。