偽装☆ROMANCE [中編]
「…は?」
妹って言ったよな…?
「そっか〜、わかったわかった。だからこの羊を持ってたわけね〜!最近いつの間にか見なくなったから、すっかり忘れてたわ!」
納得したように、頷いている由良。
「紀元さんて、妹さんいたんだ〜!歳いくつなの??」
俺の代わりにそいつが聞く。
「歳〜?タメだよ?あたし、双子だからね☆」
『え〜っ?』『まじかよ!?』みたいな声が、回りからも聞こえた。
どうやら由良は、結構人気があるみたいだ。
それより俺は!
「由良!じゃあ頼む!その子紹介して!!」
このチャンスは絶対に掴まなきゃいけない。
まさか、あの子が双子だったなんてな。
でもこれは、俺に頑張れって言う、神様からの贈り物なんじゃないのか!?
なんて、また馬鹿みたいなことを考える。