偽装☆ROMANCE [中編]
で、由良が持ちかけてきたのはアドレスでも携帯番号でもなく作戦だった。
由良が言うには、綺良ちゃんは相当鈍いらしい。
だから、ただ紹介しただけじゃ上手くいかないらしい。
そこで、由良の作戦だ。
いきなりデートせざるをえない状況を作りだすという、強引な作戦。
これは俺の頑張り次第でどうなるか決まる。
「どう?この作戦。」
「由良、頭いいな…。」
心底感心した。
俺なら絶対思いつかない。
「暁名ちゃんが馬鹿なだけでしょ☆でも大丈夫!暁名ちゃんは馬鹿だけどかっこいいから(笑)!」
「それ褒めてねぇだろ…。」
そして、作戦は決行され今に至る。