偽装☆ROMANCE [中編]


それから、2、3回綺良から連絡があったんだけど、どれも断った。


妙なプライド?みたいのが邪魔して素直になれなかった。


まだ付き合い始めたばっかだってのに、気が短いよな。



「暁名ちゃ〜ん♪綺良とは最近どーお?」


なんだ由良か…
なんて理不尽な呟き。


「えー!?超いい感じだけど!?あははは…」


協力してもらった手前、今の状況が言いにくい。


「そ〜?なら、いいけどさ。綺良そーゆー話全然しないからさ〜!上手くいってんならいいのよ」


「おぅ!あたりまえだろ☆」


と嘘つく俺。



はーぁ。



もっかい、誘ってみるか。
そもそも、一回誘っただけでこんなんじゃだめだよな!



そう、奮い立たせてまたメールを送る。



だけど、返ってきたのは『ごめんね』の言葉。





…もしかして俺、避けられてんじゃねーの?


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