偽装☆ROMANCE [中編]
「ここって暁名が乗り換えで使ってた駅だよな?」
「ああ、3月までだけどな。それより!早くゲーセン行こうぜ♪」
チャリがたくさん駐輪してある列に停める。
そして、タツと道を歩いてると声をかけられた。
「あ、向井くんじゃな〜い!?」
「ほんとだ!久しぶり〜!!」
そう言って、話しかけてくるのは見るからにギャル。
「暁名!お前知り合い!?」
こそこそと聞いてくるタツ。
「いや、知らないけど。」
「は!?知らないってお前…」
でも、俺の記憶にない人が話しかけてくるのはよくあることだったから、別に気にしない。
「え〜?知らないってひどくなーい?前会ったじゃ〜ん!ねぇ?」
「うん!一緒に遊んだじゃん!」
どすっ とタツに小突かれた。
いや、ほんとに覚えてないからね。
「あ、じゃさ俺たち今からゲーセン行くんだけど♪」
「…おい!?タツ!」
何こいつ一緒に行こうとしてんの!?
飢えすぎだろ!!
「いいね〜♪うちらも暇だったし!向井くん居るなら行っちゃおっか?」
「行っちゃおー☆」