5番目の★彼氏クン
思いがけない転校生
パタンと閉じた窓にまた寂しさを感じて朝を迎えた。
「梨子ーご飯置いとくわよー」
「はあーい」
お母さんは看護師として働いているから、朝は早い。
夜も遅くなることが多い。
だけどちゃんと私のことを気に掛けてくれている。
家庭環境は悪くないはず。
なのにどうして
俺様なんかになっちゃったんだろ…?
「じゃあ行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」
私も準備始めよっと。
ご飯を食べて制服を着る。
化粧は、時間があるときはすることが多い。
でもまだまだスッピンで通る若さ。
制服を着た自分は好き。
似合ってるっていうのもあるけど、女子高生に見られるから。
二十歳では通らないから。