5番目の★彼氏クン
そうなんですかって……
「私はそのつもりだったんだけど」
「そんな……」
フッ
「嫌なの?」
何故か俺様の血が騒いできた。
「嫌…です……」
「どうして?」
「梨子さんが好きだから…」
「私は騙してたのよ?」
「でも…好きです」
「わかった。
今まで通り付き合っててあげる」
「本当ですか!?」
五郎の顔がパァァアと明るくなる。
そんなに嬉しいのかしら。
「だから、名前教えて」
………
「へ?」
「あんたの名前よ名前」
「暁です」
「アキ?」
「はい」
「女みたいな名前ね」
性格も見た目も。
「すいません…」