人気No.1のおブスなキャバ嬢の話し
尚子の期待を裏切ることなく、佐藤君は仕掛けに遭遇する度に面白い反応を見せてくれた。
風が吹いてガサガサと音がするだけで尚子の肩に隠れ、ギャーギャー騒いだ。
「しょうがないなぁ。手を繋いであげるから。」
帰り道は、腰を抜かした佐藤君を、尚子が半ば引きずるような形で帰ってきた。
お別れの際、尚子は佐藤君にお土産を渡した。
「これ、今日付き合ってくれたお礼ね」
『え?! これ、尚ちゃんが書いたの??
マジかよ!? すっげぇ。。。』
佐藤君は感激して帰っていった。
尚子があげたのは、佐藤君の大好きなビックリマンチョコについてるカード (中でも1番手に入りにくいやつ)
それを尚子が完璧に真似して書いたイラストだった。
ショックを与えた後に喜びを。
ツンデレの法則を上手く活用したのだった。
そんなこんなで二ヶ月が経った頃
尚子は佐藤君と両思いというポジションにいた。