人気No.1のおブスなキャバ嬢の話し

尚子はお笑いキャラでいるのはヘルプの時だけと決めた。

男を男にするのはやはり「女」なのだ。

男が全部、美人を好むわけではない。

ましてや女に対しての免疫がない男ほど、女の容姿に対するこだわりは少ない。

まだメールという機能がなかった当時、尚子は少ない指名の客に度々営業ではない電話をかけた。

店が休みの日にも敢えて電話をすることで、俺に気がある?と勘違いさせることは簡単だった。

フリーの客が多い日は、オタク系、ハゲ、デブ、不細工なところだけに集中することにした。


入店一ヶ月、尚子の指名ポイントは100を越えた。

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