人気No.1のおブスなキャバ嬢の話し
結婚に相応しい男へのアプローチ
尚子の貯金は2000万を越えた。
生活をしていく上で、自分の金を使うことなどないに等しい。
飲食からタクシー、家電製品、ドレスにブランド品などの全ては客の財布から出るのは当たり前になっていた。
六本木のキャバクラからの給料が口座へ振り込まれる度に、尚子は通帳を眺めてはニヤニヤする。
これを何に投資するかは決まっていた。
自分が店を経営するのだ。
場所は新宿二丁目を選んだ。
銀座を目指してはいたが、自分がおブスであることを忘れてはいけない。
初心忘れべからず!
新宿二丁目は世界的にも有名なゲイストリート。
敵は少ないにこしたことはない。