永久のMelody

(*)幸のメロディー

‐‐‐‐‐‐‐‐‐凛side‐‐

「(…何今の…)」

返されたフルートを、大事そうに両手で抱えて。

立ち去った2人の背中を怪訝そうに見つめる者が1人。

いきなり来て止められて、フルートを取られたと思えば返されて帰っていった。

軽く和やかムードがあった気がするのは気のせいにしておこう…。


「…わけ分かんない…」

あれがあの、噂の龍先輩…?

ぽつりと呟いた言葉は、もうすでに自分以外に誰も居なくなった広い廊下に消えていった。
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