短編オムニバス「平和への言葉」
音をさせて、ボタンのカバーをかけた。

後ろに控える秘書が、軽く息を吐く。

それは、安堵のため息だった。

次に、彼は机の上の電話に手をのばし、受話器に手を置いたまま、秘書を振り返った。




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