感染屍神
「起動する前に聞くけど、お前ゲームオーバーしないでダンジョンをクリアする自信あるか?」



「これだけやり込んでるんだ。負けない負けない」



余裕をぶっこきながら三峰はパソコンの電源を入れた。



「……うわ!何この悪趣味な壁紙!」


真田が遠慮なく叫ぶ。



壁紙は気持ちの悪い日本人形の白黒写真。



「あぁ…結構前に流行ったコンピュータウィルスだよ。通称Doll。まぁ壁紙は変えられなくなるけど、まぁこいつ自体は害無いし。慣れれば可愛いよ、意外と」



こいつも神経が太い。



「なんでまたウィルス感染してんだよ」



「あのゲームダウンロードしたときだよ」


ははぁ。
そりゃまた悪質な嫌がらせだな。
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