甘い言葉に騙されて
「幸枝さん!変態をなんで…」

「変態って俺が?」

げっ!変態ぃぃ…
それよか、髪の毛さっきよりモサモサしてるよ。ちょっキモッ。


「ち…ちょっと近づかんで下さい」

「なんで?」

なんで?
あんたが嫌いだからだよ、変態!
いきなりキスとか、お前は外人か!


「この子、ちょっと混乱してるだけだから」

「分かってる」

「違っ!そこの……変態さんが!」

名前忘れた…
なんて名前だっけ?
丸メガネ君だっけ?

「もう俺の名前忘れたのかよ」

「覚えないんすよ、人の名前なんて」

「滝口龍!」

滝口さんね、はいはい。明日には忘れてるだろうけど。

ていうか、こっちに寄るな!!警察呼ぶからね。


幸枝さんは呆れているのか、ため息をついて紅茶を一口飲んだ。


優雅に飲んでるなんて…この状況分かってる!?


あたしのすぐ隣に滝口?がいる。なんで近くにいんのよ…
やっぱ変態じゃね?




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