だから…惚れてるんだってば!! 俺と先生の恋愛事情
「ほら、大山君ブスッ面してないで、お客さんにお水出して?」


俺の背中に、優しく触れた。


「おぉ。」


やっぱ、直は大人で教師だ。


重っくるしい空気を、一瞬でミントの清々しい空気に変えた。


何か…敵わねぇな。

直には。


「おう、隆。似合ってんじゃん。」


「陸。」


「俺、ホットな。」

そう言って、開いた席に、ドカリと座る。


「あらぁ、陸ちゃん。いらっしゃい」


「賢太…何じゃ、お前その格好。」


芸者のコスプレなんだが、暑苦しいのか少しはだけているから、おいらん姿になっていた。


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