だから…惚れてるんだってば!! 俺と先生の恋愛事情
「りゅ…じぃぃ…。」


崩れ落ちそうになる私を、しっかり抱き留めてくれた。


「ごめん…ね?
私なんかが好きになって…。
辛い…恋させて……ごめ……ね?」


裸の隆治の背中に、そっと腕を這わせた。


「ばかやろう…。
お前一人が、好きなんじゃねぇだろ…。二人が好きなんじゃねぇのか?
好きになった相手がたまたまセンコーで、生徒だっただけじゃねぇか…。
俺は…俺は、お前が泣いてる方が辛ぇよ。
あと半年…秘密の恋したら…卒業したら、ただの愛し合う、男と女になれんだろぅが。」


その言葉に、涙が止まらなくなった…。


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