私の王子様-社長【完】
ぎゅっ
そのせいか自然に陽の背中に手をまわしてしまう私。
「随分、積極的なんだな?」
陽が少し意地悪な顔で聞く。
その声と同時に赤くなる顔。
そして私は慌てて背中にまわしていた手を離した。
「ち、違う!!てか私お仕置きされることしてないし!!」
そう言って無理やり体を起こす。
「そのわりには結構感じてなかった?」
陽が私の耳元でささやく。
やめてください。
私を殺す気ですか?
よくわからない恥ずかしさに襲われ
「馬鹿!!」
そう言って私は部屋から逃げだした。