私の王子様-社長【完】
ガチャ
突然、寝室のドアが開く。
それは泣きだしてからあまり時間はたっていなくて
私はまだ完全に涙を止められていなかった。
陽に見られないようにと頭ごと自分を布団で隠す。
「真…?」
陽はそんな私の様子が気になったのか
名前を呼ぶ。
でも返事のできない私は必死に涙を止めようとした。
「おい…寝てないんだろ?」
そう言って私のすぐ脇に座る陽。
こんな時でもドキドキしてしまう私。
本当に恋って怖い…