私の王子様-社長【完】
「どうしたんだよ…?」
さすがの私もずっと黙ってはいられないと思い
「なっなんでもないよ…」
泣いていることがばれないようゆっくりとしゃべる。
でも、陽はそれでも気づいたらしく
「泣いてるのか…?」
そう言って私のかぶっている布団に触れた。
「な、泣いてないよっ?」
「じゃあなんで布団かぶってるんだ?」
「これはその…」
うまい言い訳が思い浮かばない。
陽は私からの返答がないことで確信したのか
私の布団をはぎ取った。