私の王子様-社長【完】





「どうしたんだよ…?」




さすがの私もずっと黙ってはいられないと思い




「なっなんでもないよ…」




泣いていることがばれないようゆっくりとしゃべる。


でも、陽はそれでも気づいたらしく




「泣いてるのか…?」




そう言って私のかぶっている布団に触れた。




「な、泣いてないよっ?」


「じゃあなんで布団かぶってるんだ?」


「これはその…」




うまい言い訳が思い浮かばない。


陽は私からの返答がないことで確信したのか


私の布団をはぎ取った。




< 121 / 326 >

この作品をシェア

pagetop