私の王子様-社長【完】
「おろしてくれない?」
そうそうおろし・・・
『嫌だね』
うん?
今嫌だねとか言ってませんでしたか?
まさかね…
ほらほらすぐにおろしてよ、
この状況は心臓に相当悪いから!!
でも陽は一向におろしてくれる気配はない。
「お願いだからおろしてよ…」
「なんで?」
なんでと聞かれても
そんなの恥ずかしいに決まってるからですよ~!!
ていうか、よく考えたら顔本当に近い!
顔赤くなってるのばれないかな?
「早くおろして!!」
私はそう叫ぶことしかできなかった。