私の王子様-社長【完】
ドサッ
そ音と同時に
「痛っ」
という真の声が聞こえる。
でもその痛さよりも俺の心のほうが何倍も
痛みを感じたんだ。
俺はそのまま助手席のドアを閉め運転席に乗った。
そして何も言わないまま車を走らせた。
「ごめん…」
いつになく真は素直だというのに
俺の心のもやもやは一向に消えない。
そんな一言で消えるほど俺の心の傷は浅くはないんだ。
そして再び静かな車内。
俺はそのまま車を走らせた…